地獄は通過するモノ

地獄は通過するモノというお話しを新年会で師匠からしていただきました。
僕の地獄とはなんだろう。。?!
地獄競争しましょうと師匠から挑戦を受けました。
日々地獄成るや否か。
その人の地獄を悔い改め続ける、そのことだと。
今がその時、それぞれの花を咲かす時。
もっとそのひとりひとりの達成感を発見するんですね。
自分の地獄を見つけそれを克服する。
私は幸せだと思って対峙するのか、不幸だと思って対峙するのか。
それだけでまったく違った世界が目の前に広がることになるんですね。
封印しようとしてできなかった僕の地獄とまた向き合いそれを通過してみようと思える勇気を分けていただきました。
 
 
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T師匠の命日

 
もう3年になるのだなあと感慨深い気持ちになる。
T師匠の眠るハワイの海を心に描きながら黙祷させていただく。
先日の稽古ではT師匠、Y師匠とも親交のあるI先生が挨拶に見え、いっしょに稽古をしてくださり指導もしていただけた。
I先生に教わり印象に残ったことば
つら(顔)づれなるままにうごく。
顔から連動させて動く。
手や足だけの単独の動きではなく、
意識した「つら(顔)づれなるまま」の連動した流れのままに手や足が出て刀が出るようにする。
そうすると刀を持った手や足の単独の気配が消える動作となる。
制定十二本の模範演武を見せていただけた。
しなやかな居合に圧倒される思いで拝見する。
自分の場合は「体格を生かし、あまり体勢を沈み込ませるのではなく、どっしり立ち、気持ち重心を下に沈ませるよう意識すると居合がもっと良くなりますよ。」と、ご指導していただけた。
I先生のご指導からは居合の敵を想定する考え方の点でもなるほどと思わされ、得るものも多かった。
亡くなったT師匠ともっとも近い居合を体現されているとY師匠からも評されている先生と伺っていた。
全国の選抜戦で優勝経験もある先生ということで、今後もI先生から学ばせていただける機会が増えることを願っている。
またお手本にしたい技と人格を体現された先生とのご縁をいただけたことに素直に感謝したい。
 
 
 
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師匠のおひっこし

 
Y師匠が、ハワイへ移住のために、日本を離れるので、
見ていただける最後の合同稽古でした。
この日稽古に来た14人の弟子たちが各段位順に制定十二本の居合を演武した。
自分の演武もことのほか褒めていただけて嬉かった。。
稽古後は居合の会がよく集う居酒屋にて、後から駆け付けて、あわせた16人のお弟子とその家族での宴会。
以前から検討されていたようでしたが、Y師匠はこの度の震災と原発事故にはそうとうなショックを受けられ、お嬢さんの住むハワイへと移り住むことをこのタイミングで決められたようでした。
今回はお引っ越しのために一時帰国されていました。
今後も大会などのイベント時には日本に来るんだし、最後の晩餐とかお別れ会とかそういうのはイヤだからとY師匠が仰るので宴会ということでした。
それでも宴も酣になる頃にはしみじみとお話ししてくださいました。
「武士道とは死ぬことをみつけるのではなく、 生きる道をみつけることです。居合は自分の人生をよりよく生きるためにきっと役立ちます。これからも精進して稽古を続けていってください。」とY師匠は仰った。
ちょっとしんみりした後も、50代にまちがわれたともうすぐ80歳の師匠が話してくれるハワイでのエピソードに皆で大笑い。
厳しくもいつも明るいY師匠。
とってもお茶目で可愛らしい女性だなと思う。
T師匠Y師匠ご夫妻にはたくさん学ばせていただきました。
感謝してもしきれないくらいに。
自分もこの年齢になってから、ご夫婦に出会い、叱りつけてもらいながら指導いただけたことは本当にありがたい経験でありました。
居合以外にも人生道においても示唆に富むご指導をいただき、たったひとりで迷わなくて済んだこと、乗り越えられたことも多々ありました。
今生で巡り合えたことに無条件に感謝したいと思います。。
来年はT師匠の三回忌なんですね。
いつの日にかT師匠の御霊の眠るハワイのワイキキ沖に自分も伺いたいです。
宴ではいつものように皆で大笑いしてました。
かけがえのない素敵な師弟関係です。
しみじみそう思いました。
お引っ越しもお疲れ様でした。
にゃんこ先生たちはいっしょに別天地に引き取られていったそうだ。
引っ越しの荷物といっしょに運べなかったので、道場に鎮座していたドラゴンヘッドは我が家であずかることになったのでした。
 
 
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