努力賞をいただく

 
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11月23日は綾瀬の東京武道館で開催された第14回 関東甲信越居合道大会に参加してきました。
東京、神奈川、山梨、栃木、茨城、埼玉、群馬、新潟までにまたがる県から選手がぞくぞく集まり、参加人数は1000人を超えていたようでした。
昨年初段での参加時には一回戦であっさり敗れてしまった個人戦でしたが、今年は5人同時の対戦形式の演武で二回戦に進むことができました。
この大会の個人戦は決勝戦のようなカタチでは無く5人同時に対戦後、勝ち抜いた者どうしの5人でまた演武対戦し、結果を審査員が審査した後、各賞が授与される形式でした。
結果、二段の部の個人戦で努力賞をいただけました。
二回戦に進んだらもらえる賞ということで。
素直に嬉しかったです。
思えばこの秋にかけて参加した大会では成績が振るいませんでした。
多摩大会では三回戦まで進んで三位決定戦で敗れ、八王子大会ではまたしても初戦から昨年度優勝者と当たり判定二対一で敗れました。
くすぶった気分で「どうにも勝ち進めません、自分にはナニが足りないんでしょうか…」と師にもらした時に、『勝とうとか、いい格好を見せようと するんじゃなく、日頃の稽古を素直に出せるように、ただそれだけを思って稽古を続ければ良い!自分の技を練り上げ、精度を上げていく、ただそれだけでしょ。』『私もよくそうやって欲を出しては師匠に叱られてた!(笑)』との言葉をいただきました。
「ああそうでありました!絵の道ともおんなじ…」と腑に落ちるものがあり、これまでよりも少しは雑念 も振り払われた状態で稽古を続けられました。
そしてこの大会にも臨むことができたように感じています。
今回も演武中に失敗をいっぱいしましたが、こういう大舞台で演武することにも場数をふんで慣れていく、あたりまえのこととして受け止めていく。
そういうことに意味があるのだと途中で気持ちも切り替えることができました。
大舞台にも慣れることで、いちいちおたおたあたふたとしなくなる。
まずはそれが大事だなと。
なににつけても我が出過ぎるのは美しくないのだ。
卑屈なひねこびた謙虚さも然り。
わかっちゃいるけど、にんげんですもの。
欲や不安が吹き出物のようにことあるごとにでてきちゃいます。
ふりはらっても、ふりはらっても。
兄弟弟子のK氏は、日頃の稽古の成果なんだから胸はっていいんですよ、と励ましてくださった。
多摩大会では決勝まで進んだK氏でしたが、今回は同じ段位の別トーナメントで演武し、自分だけ二回戦に進めました。
打ち上げ会でご報告をさせていただき、師匠もとても喜んでくださいました。
いろいろしんどいこともあるけど吹き飛ぶ瞬間でした。
これからも仕事に居合に励んでいこうと思えます。
こういうご褒美もあるから続けていけるんですね。
感謝です。