第48回東京都居合道大会に出場

 
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桜も散り4月も半ばを過ぎたというのに雪が積もった日でした。
近頃の大会では勝ち負けにこだわる良くない傾向がある。
居合とはそういうものではないのですよと大会開始あいさつのお言葉にもありました。
でも、負けました。…いいえ、自分の未熟さに負けました。
そして、大会では良い結果は出せませんでしたが、良い学びを多々得ることができました。
大会用の晴れ着仕様の居合道着とふだんの稽古では着用しないお気に入りの特製の帯での大会出場でしたが、帯に刀を差すが鞘さばきが固くてすんなりできないのが気になっていました。
初っぱなの袴捌きでも普段通りにいかず、最初の技の出だしから袴に足がひっかかってよろけそうになりました。
納刀時の鞘引きでも普段通りに鯉口に刀の切っ先を寄せることができず演武にも焦りが出てしまったのだと、思う。
その後はふだんの稽古通りに体に染み込んだ動作を再現できるよう、気を入れて演武できるように集中しました。
ちゃんと直前の稽古は大会用の着装ですべきだなと反省しました。
言い訳はこれくらいにしておきます。
気剣体一致のみだれは審査員の先生方に瞬時に察知されます。
善くも悪くも普段の稽古が出る、あらゆる事態を想定しベストな状態をめざして用意周到にそなえる、今回の大会ではそうことがとても大事だといっそう自確することができました。
もっと稽古に励もうというモチベーションも高まりました。
同門の兄弟弟子の中では三段のI氏と二段のK氏が敢闘賞を受賞されました。
おめでとうございます。
帰途中、ひょんなこと(高速道の車線変更まちがい・笑)から運転して下さったI氏のお計らいということで、人でごったがえした休日の渋谷や代々木競技場のまわりを周遊できるというサプライズな観光も楽しませていただきました。
同乗されていたY師匠やアメリカ人のDさんも休日の渋谷の人の多さに驚いていました。
おかげさまでちょうど良く予約されていた時間に居酒屋に到着できました。
あえて内容は語りませんが、大会後の打ち上げは盛り上りました。
師匠と兄弟弟子みんなで、居酒屋の貸し切りの座敷で、とにかく大笑いしました。
こんな素敵な師と兄弟弟子の方々とごいっしょできることが本当に嬉しく感謝の気持ちでいっぱいです。
自分の詰めの甘さが露呈し学びも多かった大会でした。
このままでは終わりません。
重々分かっていても、それをそのまま放っておくのは自分の弱さ。
克服すべき点が見えているのなら改善するのが前向きなやりかたというもの。
キャパを超えたことをすれば確かに自分に跳ね返ってきますが、ちょうどいい加減を知り、その負荷も自分の耐性を高めるものと自覚できるなら、頑張るべきだと。
『頑張る』という言葉は最近はデリケートにあつかわれる言葉のようですが、あえて言ってみたい言葉です。
自分に負荷をかけて頑張ってみようと静かに思えました。
もっと自分の弱さと向き合って克服の努力につなげられる稽古にしよう。

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