剣禅話

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山岡鉄舟 剣禅話を読む。
シンプルなのに骨太なメッセージがつまった本でした。
自分の器が計られる思いがした。
自分もそうそう同じパターンの過ち(うず)にばかり巻き込まれてもいられない。
講師業や居合の修練から得られる気付きも、けっきょくのところ、
なんのための修養なのだろうかとこの本を鏡に反省をさせていただいた。
因果に振り回されるばかりの凡愚を脱し、自分自身が辛苦して玉の汗にまみれてのち手に入れるべきものを手にする。
それは決して他から受け取るようなものではない。
迂闊なおめでたさをひたすらそぎ落とすような修養と修練を貫くことでしか達成できない境地であろう。
鉄舟師の体現したという自分の内なる森羅万象を統治する『心の王』とシンクロするという表現に惹き付けられる。
『自分の内なる宇宙の王になることが自分を治めること』というような、強くてシンプルな表現力を見習いたい。
そのためにも自分に与えられている本分をしっかり自覚し、これを妙道として尊信することで、大いに踏ん張って本業を極めるべし!
自分の中にこそ追い求めるべき道も光明もある。
そういう骨太なメッセージとして受け止めることができた。