I 先生によるマンツーマン指導

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落下させるように切り下ろす。
正円を描くようにカラリと振り下ろす。
振りが楕円やしずく形になるとひずみがついて遅くなる。
言葉だけだと正直よく分からないのですが…
やって見せていただけると、これがなるほど!となるわけです。
ありがたいなあ。
居合の稽古は今此処が全て。
わだかまりも一瞬にして吹き飛ばしてしまう。
何事もなかったかのように心が凪いでくる。
そのときはそのときだ、そう肚もきまるから不思議。
 
 

夢のシーンふたつ

 
ココから脱出できる人間がたった一人だけいる。
盲の年寄りの予言の通り、偶然監視の目を廻潜り生きて脱出することができたのがこの自分だった。 と…いう夢。
やっと眠ったのが朝10時ころ。
で、一時間後の11時すぎには目が覚めて僕は飛び起きてた。
今まで見た中でもかなり感触もリアルで恐い夢だった。
しばらく夢なのか現実なのかわからないで動揺していたくらい。
人が虫けらのように扱われる地獄絵図のよう…
あの悪夢の世界が、玄関を明けたらそのままそこにありそうな気さえしていた。
寝ていたのはほんの1時間なのに僕は夢の中で長期間、捕虜のような奴隷生活をおくっていた。
それは山の中で穴を掘らされる拷問のような労働の日々。
唯一の楽しみは洞窟の壁面に太古の昔に祖先が描いたであろうのびのびと表現された絵をほんの一瞬ほど松明ごしに眺められることだけ。
自分の中でそのイメージを増幅すればつかの間だが苦しみを忘れられるような気がしていた。
でも、ただそれだけの日々だった。
起きてからしばらくは重く胸にしこりがはりつくような息苦しさを味わっていた。
落ち着こう…リラックス!と自分に言い聞かせ深呼吸を繰り返した。
なんとか気分を落着かせ、学園祭の最終日だったので、僕は学校へ出かけることに。
良い作品がたくさん集まり、展示された状態を眺め、胸に込み上げるものを感じる。
がんばってた学生はちゃんと成果をだしていた。
そんなシーンに自分も立ち会える喜び。
切磋琢磨しあう環境がとても大切なんだなとあらためて感じた次第。
夢の中でも現実でものびのび描かれた絵を見ることが救いであり刺激でした。
 
 
yu.ka.i

原点

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高校一年生の時に描いた油絵です。
タイトルは『KEN-DAMA』。そのまんまですね。
F30号(91,0 × 72.7センチ)サイズです。
習作は沢山あるのですが、コンクール向けに描いて、自分の作品として自覚出来たはじめての作品です。
当時の富山県の青少年美術展でたしか… ナニカの賞をいただきました。
これが油絵では自分の原点のような感じの作品です。
この夏、中学校の同窓会と高校の美術部の同窓会もあったので、10日間と少し長めの帰省をしました。
この剣玉の絵は父親が書斎に使っている部屋の壁に飾られているのですが、なんで他にも沢山あるはずの作品の中でこの絵を飾るのか聞いてみた。
意外にも父親の口からでたのが「最初の作品が一番いいからだ。」という言葉でした。
ほとんど油絵についての知識も無いまま、学校の美術部の部室ではなく、自宅で画材と格闘しながら描いた記憶が甦る。
くしゃくしゃにした西洋紙のうえに剣玉を置いて強烈な白熱球の光源を当ててみた時の反射光がおもしろくて表現してみたかった。
たぶんそんな気分だったことを思い出す。
今では黒を多用すると絵が濁るのを知っているのでほとんど使ってませんが、この絵ではガンガン黒を使ってます。
そしてなんでこんなに濁るんだろう?と悔しく思いながらも、上から白を重ね塗りしながら発見したのが、黒が強すぎるのに対して白が弱いという油絵の特性?!
まあ一番安いセットだったわけですし、その時使ってたのがジンクホワイトだったせいかもしれませんが…
そのことに気付いてから鮮やかめの暖色や寒色を西洋紙の影の表現としてまず強めに塗り込んだ後、ホワイトを溶き油でしゃぶしゃぶにといだのをおつゆかけの ようにして塗って、透かして鮮やかな色がみえるように表現してみたりと今の自分の技法にもつながる描き方を発見出来たのもこの絵との格闘からだったように 思います。
こういうシンプルなモチーフでも感動を表現することをあきらめないで格闘してみる。
それはよい体験だったなと感じている。
そして未完に終わらせなくて良かったなということ。
原点と言えるとするなら、自分が完成させたなとはじめて自覚出来た作品だったというそのことだろうな。
父親は自分が絵の道に進むのを当時かなり邪魔してくれて、乗り越えなきゃいけない壁にもなってくれた人だったのだけど、最初の作品が一番いいなんていわれると腰が抜けるカンジがしてしまう。
ま、そんな思い出バナシでございます。
高校の美術部の同窓会でも中学の同窓会でもそんな当時のあまじょっぱい記憶がパンドラの箱を開けるようにしていっぱいとびだしました。
まぎれもなくそこに今の自分につながるエピソードがあり、感慨深くならざるをえないのでした。
当たり前のことなんだけど、今の時間を大切に使わなきゃってあらためて思った夏でした。

牛骨デッサン 2

2012年7月 牛骨デッサン
授業で学生といっしょに描いたデッサンです。
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構図決を決める
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ほぼ構図が決まる
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トーンと空間表現
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トーンをいしきしながらカタチを表現していく
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空間を意識しながら細部の描写へ
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牛骨の質感を観察しながら細密描写を進める
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一応の完成 (ここまで約10時間作業)

T師匠の命日

 
もう3年になるのだなあと感慨深い気持ちになる。
T師匠の眠るハワイの海を心に描きながら黙祷させていただく。
先日の稽古ではT師匠、Y師匠とも親交のあるI先生が挨拶に見え、いっしょに稽古をしてくださり指導もしていただけた。
I先生に教わり印象に残ったことば
つら(顔)づれなるままにうごく。
顔から連動させて動く。
手や足だけの単独の動きではなく、
意識した「つら(顔)づれなるまま」の連動した流れのままに手や足が出て刀が出るようにする。
そうすると刀を持った手や足の単独の気配が消える動作となる。
制定十二本の模範演武を見せていただけた。
しなやかな居合に圧倒される思いで拝見する。
自分の場合は「体格を生かし、あまり体勢を沈み込ませるのではなく、どっしり立ち、気持ち重心を下に沈ませるよう意識すると居合がもっと良くなりますよ。」と、ご指導していただけた。
I先生のご指導からは居合の敵を想定する考え方の点でもなるほどと思わされ、得るものも多かった。
亡くなったT師匠ともっとも近い居合を体現されているとY師匠からも評されている先生と伺っていた。
全国の選抜戦で優勝経験もある先生ということで、今後もI先生から学ばせていただける機会が増えることを願っている。
またお手本にしたい技と人格を体現された先生とのご縁をいただけたことに素直に感謝したい。
 
 
 
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抜け落ちた古流の技

 
小走りで稽古場に駆け込もうとしたら、入り口前で袴のすそを雪駄で踏み、豪快に転けた。
いっしょに持ってた刀の鍔が曲がってしまった。
転んだ時の膝やひじも痛いけど、刀の破損が一番痛かった。。
平常心をこころがけ稽古をするもいろいろ思うところもあった。
鍔は自宅にもどってから道具を使いなんとか形を修正してみた。
兄弟子に見てもらいながら古流の稽古のおさらいをしたが、稽古不足を反省した。
せっかく習ったのに抜け落ちてしまった古流の技をもう一度身体にたたきこむ稽古をしっかりおこなうこと。
学校の仕事は春休み期間に入ったので身を入れて稽古にはげみたい。
 
 

パイプの男

フィギュア制作工程
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自作のイラストを元に立体化しました。
 
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フィギュアの設計図みたいなラフ。
 
いつもはフォルモを使いますが今回は同じ石塑粘土のラ・ドールを使用してみました。
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↑まだはりねずみくんが帽子にのってない状態の骨組み。
ここから針金で作った骨組みに雑紙を麻紐やたこ糸で絡め、粘土が食い付きやすいように構造体を作っていきます。
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構造体に粘土を付けて造形していきます。
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竹の割り箸をナイフで削り、自分でカスタマイズした粘土ベラで作業しています。
粘土離れもよく、細かい作業にもとても使いやすいです。
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正面からみた様子
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↑アイデアの元になったイラストとの比較。
雰囲気はなんとなく再現できてるみたいです。
はりねずみくんは擬人化キャラに変更しています。
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ここでだいたいの粘土作業が終わりましたので、撮った写真をフォトショップで加工し、どんな色を塗るかシミュレーションしています。
粘土が乾いた後のデザインカッターや彫刻刀などで削り出し整形、ペーパーがけ作業を経て、ベースにジェッソを塗ります。
下地にジェッソを塗っておくとうすい水彩塗りで重ねていく繊細な彩色表現も容易くなります。
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彩色作業スタート。
金や銀色も使用してます。
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はりねずみくんのアップ。
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全体のベース色作業が終わったところ。
さらに細密に色を塗って仕上げ作業を続けます。
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一応の完成です。
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台座にはアルミホイルを貼って反射光が顔面に照り返すようにしてみました。

第2回片柳居合道交流会

 
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八王子校の体育館で昨日開催された第二回片柳居合道交流会のお手伝いをさせていただきました。
高校、大学などで居合道を学んでいる学生との居合道普及の為の交流会でした。
日頃の鍛錬を演武し、いっしょに稽古し合う有意義な会となりました。