昨日は第51回東京都居合道大会に出場して参りました。
会場には独特の緊張感があります。
撮っていただいた動画よりキャプチャーしてます。
画面中央の一番奥で「初発刀」を抜きつけているのが自分です。
一回戦は5人で対戦し、そのうちの1人だけが二回戦に勝ち上がります。
自分は個人戦四段の部に出場し一回戦での敗退でした。
学ぶことも多々あるのですが、場数をより多く踏むことの大切さをまた痛感した次第です。
毎回ほぼ同年齢層での対戦となるので、同じ顔合わせで対戦することも多くなります。
大会に出場するたびに実感するのは、他の選手の方々も日々修業されているということですね。
きっと皆さん、それぞれの制限のある中で限られた自分の修錬の時間と向き合っておられるんだろうなと。
そういう意味でも、自身の修錬の積み足りなさを気持ちいいほど自覚できて、本当に良かったです。
対戦中は眼鏡は外します。
審査員の顔が見えなくて緊張しなくてよいという利点があります。
しかし、審査員の先生方に負けない気迫で目を見据えて臨むくらいでないと。
肩の力は抜かなくては良い振りや抜きつけは出来ないわけですが、精神的な意味ではリラックスして刀を抜けたとか言ってる場合ではありませんでした。
生死を分かつ緊張感の中、それでどう自分の弱さに克てるというのか。
そういう意識が抜けた稽古ではやはり積み残すことも多々ありそうです。
負けるたびになまぬるい自分の頭と肝が冷えてきて気持ちがいいくらいです。
同門の兄弟弟子の方々の活躍と受賞も多いに励みとなった今回の大会でした。
ご指導をいただいているI師範の模範演武の様子です。
師範の古流技「初発刀」の抜きつけ。
その技の切れと最期の納刀の瞬間まで隙の無い凛とされたたたずまいには惚れ惚れするばかりです。
今後も自分の居合を少しでも発見できるよう精進していく所存です。