最近の稽古時に撮ったムービーデータを確認する。Y先生による切り下し基礎と初発刀のご指導は、特に自分のクセに言及されていて、あらためて観るととても勉強になる濃い内容でした。
本当に有り難いことです、このようにご指導いただけることを心から感謝します。
基礎の大切さ、着眼点を持って稽古することの大切さ、そして…
初発刀をのぞく古流の稽古封印を言い渡されたのも、まずは自分にやりやすいようにつけてしまった、変なクセを今のうちに直してからということの意味を思い知りました。
大会前に迷いのあるまま闇雲に稽古をするよりも、冷静にムービーで自分のクセを確認し、自分のウイークポイントの研究ができてよかった。
◇今後の稽古で修正すべきチェックポイント
◯あらためてムービーを見て演武の間の悪さに気付く。
・水の流れのようなよどみない一連の動作となるよう技を磨く。
・各技の理合にかなった無駄の無い間のとり方を身につける。
◯肩の力を抜く、そして前屈み気味なのでとにかく意識してムネを開くこと!
・肚(丹田)に意識を置き、腹をひっこめながらみぞおちからつりあげるようにしてムネを開く。
・クセになっているので右肩をさげるよう、体の中心も右寄りになるよう意識して調整する。
◯頭のてっぺんから首、背骨にそって一本筋が通ったように重心がしっかりした動作をこころがける。
・どんな状態でもぐらつかない、どっしりした腰の据わった動作。
◯もっと腰を低く居合腰になる。
・前に出る時はもちろん、後ろに下がる時も重心をくずさないように足を引き、ゆっくりひいた足が着地したところに重心を移していく。
頭の位置もふらふら動かない、ネコのしぐさような優雅な体重移動をめざす。
◯切り下ろす時、常にもっと頭上に大きめに振りかぶるよう意識する。
・せっかくの技が小さくなってしまってはもったいない。
・頭上で刀を止めないで流れるように、ん~、ん!の呼吸で切り下ろす。この時、柄を頭上で握り直さない。はじめから小指がしっかり決まる位置で握ること。
・箒で天井をはくように切っ先を放り出すようなつもりで振りおろす。
◯ガサツな演武をしない。現時点での自分にできる最良の間合いの居合となるように仕上げ、大会に臨むこと。
・袈裟切りなどの切り上げ切り下ろし時の技の返しはシャープでスピーディにおこなうこと。
・納刀前、いち・にー・さん!と、間をおく。
・鯉口に刀の切っ先を誘い込むまでは素早く、納刀時には残心をしめしながらゆっくり鞘に刀をおさめていく。
・いつでもまた刀が抜けるスキの無さでゆっくり納刀する。
・キレのある素早さと抜け目の無いゆっくりした動作で、メリハリをつけながらも、演武中の流れの糸を途切れさせないように集中を持続させること。
◇大会用メニュー(自分のチェックポイント)
1.初発刀(古流)
着座も古流なのか、確認すること。
鞘引きしながらヘソ前から刀を抜きつける。
大血振りは「ん~ん、んっ!」と、とぎれなくおこなう。
モモの内がわに力を入れて突っ張らせるように立ち上がる。
いつも肚に意識をおき、切っ先に責めの力を込めて演武する。
2.柄当て(四本目)
柄をつかむと同時にみぞおち辺りから体をつりあげるようにして膝を立てる。
柄当ては体の中心から突くこと。
横血振りは水平に。
納当時の足ひきも早すぎるので意識してゆっくり残心を示す。
3.袈裟切り(五本目)
切り返しスピーディーに。袈裟に切る位置を正確に意識すること。
後退しながらの血振りを正確におこなうこと。
4.諸手突き(六本目)
後ろ前の切り下し時の足さばき、重心の移動を正確に。
5.抜き打ち(十二本目)
胸から逃げる意識で抜き上げる。
抜いた刀は頭上で手の内をきかせ素早く次のカタチにすること。
敵の刀をかわし振り下ろした後に切り下ろせるように間をつくること。
これもメリハリが表現できるかがポイント。
——————————————-
生前のT師匠から言われて印象的だった言葉があります。
まだ居合修練をはじめて間もない自分がなにかのおりに、「まだはずかしいから人に演武を見せられない」と消極的な発言をしてしまい、こりゃ来るなあと思っ たら、やはり師匠に『はずかしいとはどういう了見だ!初段は初段なりの、弐段は弐段なりの居合をやれば良いのだ。うまく見せたいのは自分の我(が)だ!』と叱られ ました。
人前での演武も大切な修業、自分を磨く大事な修練なのでしょうね。
人の目が鏡となり自分の演武を客観的に知ることにもつながります。
大会ではへたはへたなりの…現時点での自分の居合をムネをはって演武する所存です。
本当に有り難いことです、このようにご指導いただけることを心から感謝します。
基礎の大切さ、着眼点を持って稽古することの大切さ、そして…
初発刀をのぞく古流の稽古封印を言い渡されたのも、まずは自分にやりやすいようにつけてしまった、変なクセを今のうちに直してからということの意味を思い知りました。
大会前に迷いのあるまま闇雲に稽古をするよりも、冷静にムービーで自分のクセを確認し、自分のウイークポイントの研究ができてよかった。
◇今後の稽古で修正すべきチェックポイント
◯あらためてムービーを見て演武の間の悪さに気付く。
・水の流れのようなよどみない一連の動作となるよう技を磨く。
・各技の理合にかなった無駄の無い間のとり方を身につける。
◯肩の力を抜く、そして前屈み気味なのでとにかく意識してムネを開くこと!
・肚(丹田)に意識を置き、腹をひっこめながらみぞおちからつりあげるようにしてムネを開く。
・クセになっているので右肩をさげるよう、体の中心も右寄りになるよう意識して調整する。
◯頭のてっぺんから首、背骨にそって一本筋が通ったように重心がしっかりした動作をこころがける。
・どんな状態でもぐらつかない、どっしりした腰の据わった動作。
◯もっと腰を低く居合腰になる。
・前に出る時はもちろん、後ろに下がる時も重心をくずさないように足を引き、ゆっくりひいた足が着地したところに重心を移していく。
頭の位置もふらふら動かない、ネコのしぐさような優雅な体重移動をめざす。
◯切り下ろす時、常にもっと頭上に大きめに振りかぶるよう意識する。
・せっかくの技が小さくなってしまってはもったいない。
・頭上で刀を止めないで流れるように、ん~、ん!の呼吸で切り下ろす。この時、柄を頭上で握り直さない。はじめから小指がしっかり決まる位置で握ること。
・箒で天井をはくように切っ先を放り出すようなつもりで振りおろす。
◯ガサツな演武をしない。現時点での自分にできる最良の間合いの居合となるように仕上げ、大会に臨むこと。
・袈裟切りなどの切り上げ切り下ろし時の技の返しはシャープでスピーディにおこなうこと。
・納刀前、いち・にー・さん!と、間をおく。
・鯉口に刀の切っ先を誘い込むまでは素早く、納刀時には残心をしめしながらゆっくり鞘に刀をおさめていく。
・いつでもまた刀が抜けるスキの無さでゆっくり納刀する。
・キレのある素早さと抜け目の無いゆっくりした動作で、メリハリをつけながらも、演武中の流れの糸を途切れさせないように集中を持続させること。
◇大会用メニュー(自分のチェックポイント)
1.初発刀(古流)
着座も古流なのか、確認すること。
鞘引きしながらヘソ前から刀を抜きつける。
大血振りは「ん~ん、んっ!」と、とぎれなくおこなう。
モモの内がわに力を入れて突っ張らせるように立ち上がる。
いつも肚に意識をおき、切っ先に責めの力を込めて演武する。
2.柄当て(四本目)
柄をつかむと同時にみぞおち辺りから体をつりあげるようにして膝を立てる。
柄当ては体の中心から突くこと。
横血振りは水平に。
納当時の足ひきも早すぎるので意識してゆっくり残心を示す。
3.袈裟切り(五本目)
切り返しスピーディーに。袈裟に切る位置を正確に意識すること。
後退しながらの血振りを正確におこなうこと。
4.諸手突き(六本目)
後ろ前の切り下し時の足さばき、重心の移動を正確に。
5.抜き打ち(十二本目)
胸から逃げる意識で抜き上げる。
抜いた刀は頭上で手の内をきかせ素早く次のカタチにすること。
敵の刀をかわし振り下ろした後に切り下ろせるように間をつくること。
これもメリハリが表現できるかがポイント。
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生前のT師匠から言われて印象的だった言葉があります。
まだ居合修練をはじめて間もない自分がなにかのおりに、「まだはずかしいから人に演武を見せられない」と消極的な発言をしてしまい、こりゃ来るなあと思っ たら、やはり師匠に『はずかしいとはどういう了見だ!初段は初段なりの、弐段は弐段なりの居合をやれば良いのだ。うまく見せたいのは自分の我(が)だ!』と叱られ ました。
人前での演武も大切な修業、自分を磨く大事な修練なのでしょうね。
人の目が鏡となり自分の演武を客観的に知ることにもつながります。
大会ではへたはへたなりの…現時点での自分の居合をムネをはって演武する所存です。