切り下ろした後、身体の中味ごと沈ませる。
身体の中心からの落下で切る。
中味が沈む感覚、身体の使い方が分かっていくから楽しい。
沈む稽古で落下というゴールをめざす。
四股(しこ)を踏む感覚や、グライダーで滑空する感覚を比喩にI師匠は身体を使ってレクチャーしてくださる。
筋トレではなく、落下する身体を手に入れるのが一つのゴールなのだと。
頭で理解するのが難しいと思っても、身体で理解できることは『できた!』という感覚で分かるものなんだなという気付きをあたえてくださる。
なるほど「わかるということはこういうことなのか」と。
その感覚をたよりに体術として自分を修錬していく。
しかし、理解したと思う先からすり抜けていく性質の覚りなので、雪がしんしんと降り積もるように自分の稽古を積んで身体に覚え込ませ、再現性の高い術にまで昇華させる必要がある。
表現すること、絵を描くこともきっと同じなんだよね。。