ココから脱出できる人間がたった一人だけいる。
盲の年寄りの予言の通り、偶然監視の目を廻潜り生きて脱出することができたのがこの自分だった。 と…いう夢。
やっと眠ったのが朝10時ころ。
で、一時間後の11時すぎには目が覚めて僕は飛び起きてた。
今まで見た中でもかなり感触もリアルで恐い夢だった。
しばらく夢なのか現実なのかわからないで動揺していたくらい。
人が虫けらのように扱われる地獄絵図のよう…
あの悪夢の世界が、玄関を明けたらそのままそこにありそうな気さえしていた。
寝ていたのはほんの1時間なのに僕は夢の中で長期間、捕虜のような奴隷生活をおくっていた。
それは山の中で穴を掘らされる拷問のような労働の日々。
唯一の楽しみは洞窟の壁面に太古の昔に祖先が描いたであろうのびのびと表現された絵をほんの一瞬ほど松明ごしに眺められることだけ。
自分の中でそのイメージを増幅すればつかの間だが苦しみを忘れられるような気がしていた。
でも、ただそれだけの日々だった。
起きてからしばらくは重く胸にしこりがはりつくような息苦しさを味わっていた。
落ち着こう…リラックス!と自分に言い聞かせ深呼吸を繰り返した。
なんとか気分を落着かせ、学園祭の最終日だったので、僕は学校へ出かけることに。
良い作品がたくさん集まり、展示された状態を眺め、胸に込み上げるものを感じる。
がんばってた学生はちゃんと成果をだしていた。
そんなシーンに自分も立ち会える喜び。
切磋琢磨しあう環境がとても大切なんだなとあらためて感じた次第。
夢の中でも現実でものびのび描かれた絵を見ることが救いであり刺激でした。